マルチコードプラットフォーム    ~ユビキタス時代の社会プラットフォーム~

「マルチコードプラットフォーム」とは、複数のコード体系/アーキテクチャが混在する環境下でやり取りされる情報のインターオペラビリティーを可能とするためのプラットフォームです。

ユビキタス時代の社会プラットフォームとは?

「ユビキタス」を生活者視点で捉えれば、次のような風景を思い浮かべることが出来るでしょう。

  • お店でも自動販売機でも,どこでも携帯電話で支払いができる。
  • 食べ物について,生産者やアレルギーの情報がわかる。
  • 電車やバスの乗り継ぎがスムーズにでき,電車に乗る感覚で海外にも行ける。
  • 旅先で急に体調が悪くなっても,普段かかりつけの病院と同じように治療を受けることができる。
  • 社外でもオフィスと同じように仕事ができる。
    などなど…

ユビキタスは「元気・安心・感動・便利」な社会を実現するために,大きな役割を果たします。2003年あるいは2004年が「ユビキタス元年」と呼ばれたように,ユビキタスは確実に広がり,浸透してきています。

さて,「誰でも」「いつでも」「どこでも」ITを利用できるユビキタス社会の実現のためには,何が必要なのでしょうか? 例えば,食品トレーサビリティではどうでしょうか? 食品のライフサイクルの中には,さまざまな情報があり,さまざまな人がかかわり,さまざまなシステムが稼動しています。これらをつないでいくにはどうしたらよいのでしょうか?

私たちは「社会的なプラットフォーム」が必要であると考えます。多様化・大量化・遍在化していく情報機器やアプリケーション。ユビキタスを進化させるためには,これらを容易に,有機的かつ効果的に連携させられるプラットフォームが不可欠です。

マルチコードプラットフォームとは?

「マルチコードプラットフォーム」とは、複数のコード体系/アーキテクチャが混在する環境下でやり取りされる情報の相互運用を可能とするためのプラットフォームであり、 それは「ユビキタス時代の社会プラットフォーム」を支える技術の一つです。

現在普及しているバーコードに加え、情報量が増えて識別することが可能な、二次元バーコード、RFID、センサー など今まで取れなかったような情報を把握することが出来、複数のシステムがつながるようになってきました。しかし、コード体系は標準化されているもの、デファクトなもの、独自のものが混在しています。

  • お店の商品についているコード/コードが記載されている技術が混在していると店員さんが困ってしまう。
  • 加工食品につかう複数の材料のコード/コードが記載されている技術が混在していると、工場の人が困ってしまう。
  • 新しい技術はどんどん変わっていて、そのたびにアプリケーションも変更していてはコストがかかって困ってしまう。 

というような問題が考えられます。そして、何よりもこんな問題を懸念して新しいいい技術が普及しないのはもったいない話です。このような議論から  

  • 使うコード体系が複数存在しても大丈夫
  • 使う(コードを記載する)技術が複数存在しても大丈夫

ということを世の中に示すために、経済産業省 平成18年度電子タグ実証実験としてマルチコードプラットフォームを開発し、実証実験を行いました。

マルチコードプラットフォーム実証実験

経済産業省 平成18年度電子タグ実証実験で「使うコード体系が複数存在しても大丈夫」「使う(コードを記載する)技術が複数存在しても大丈夫」ということを実証するために、

  • コードフリー:
    複数のコード体系が存在していてもアプリケーションは意識しないで構築できる。
  • デバイスフリー:
    複数のデバイスが存在してもアプリケーションは意識しないで構築できる。

というようなプラットフォームを構築しました。
また、実証実験の中で必要になってきた機能として

  • イベントデータベース:
    デバイスがコードを読み取った瞬間をイベントと捉え、必要最低限の情報をアプリケーションがどう利用するかを意識しないで保存するデータベース。

も構築しました。

今後の計画

マルチコードプラットフォームプロジェクトでは、前回の実証実験のときには着手しなかった

  • デバイス側の使い勝手の向上
  • イベントデータのセキュリティへの考慮

などを構築し、次に示すような実証実験を重ねていく予定です。

です。

関係するブログ記事

 ukon が書いた記事

 sugino が書いた記事